ハチミツの栄養素
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- ハチミツに含まれる栄養素
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天然ハチミツは、ビタミンC・B1・B2・葉酸などのビタミン類、カリウム・カルシウム・ナトリウム・鉄分をはじめ27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれた栄養豊かな食品です。
ハチミツは体内に吸収するために、これ以上分解する必要のにないブドウ糖と果糖で構成されています。このため消化が早く、すぐにエネルギーとして活用できるので、胃腸の弱い病人やスポーツ選手の間で愛用されています。
- ビタミンについて
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ハチミツに含まれているビタミンは、非常に良質なものであることがわかっています。
ビタミンの研究が進むにつれて、人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても、天然のビタミンよりも効き目がないこと判明しました。
ビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、不活性型は大量に用いなければ効かないのです。
そして、ハチミツに含まれるビタミンはなんと92%が活性型!
ハチミツは単なる糖分のかたまりではなく、その中に有効な成分をたくさん含んでいます。
- ハチミツの薬効
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ハチミツを食べることによって、胃がんの予防・下痢や便秘の解消、風邪の回復等が知られています。
ハチミツに豊富に含まれるミネラル類の中でも特にカリウムが多く含有されており、高血圧の予防に効果的であると言われてています。カリウムは「自然の降圧薬」などとも称され、余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果があることがわかっています。
また、ハチミツの100グラム当たりのエネルギーは294キロカロリーです。同じ甘味料でも、砂糖は348キロカロリーなので、砂糖よりも太りにくいのが特徴です。
本物と偽物の見分け方
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- 純粋とはどんなもの?
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ハチミツは加工処理によって3つのタイプに分けられます。
- 『純粋ハチミツ』
一切の加工処理を行わない天然そのままのハチミツ
- 『加糖ハチミツ』
水あめや異性化糖などが人為的に加えられたハチミツ
- 『精製ハチミツ』
加熱し減圧釜などにより脱色脱香したハチミツ
このうち、もっとも品質が良いのは『純粋ハチミツ』です。
ミツバチが花から採ってきた花蜜の水分を、ミツバチ自身で水分を蒸発させて濃縮し、国内産のハチミツであれば水分含有率23%以下になったハチミツ、国外産のハチミツであれば20%以下になったものを指します。
ハチミツには様々な有用成分が含まれていますが、『加糖ハチミツ』や『精製ハチミツ』は、加工過程でビタミン類が破壊されてしまっており、本来の栄養がなくなっています。
- 「純粋」ハチミツの落とし穴
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市販品の純粋ハチミツには、実はまがいものも多いのです。
かつては、「中身はほとんど水あめ。ハチミツは風味を出すためだけ」などと、うそぶく業者もいたそうです。
加熱処理をほどこして濃度を高めたり、人工甘味料を混ぜ込んで水増しした物も純粋ハチミツとラベルされて、売られている場合があります。加熱処理された純粋ハチミツは、本物に比べてやや色が黒く、香りも若干焦げ臭い感じがします。
日本人にとってハチミツは、明治時代になってようやく口にするようになったまだまだ馴染みの低い食品であるため、本物と偽物の区別がつく消費者があまりおらず、偽物ばかりが流通しているのが現状です。
- 「純粋」ハチミツを見分けるポイント
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- 本物の純粋ハチミツは透明度が低く、濁っています。
花粉などが含まれていて、ぼんやりした感じがしますので、前方を透かして見る事ができません。
- 瓶を逆さにすると、本物には色々な酵素が含まれているので、キメ細かな泡が立つ傾向があります。なにもしなくても、瓶の中で ハチミツが発酵を続け「泡」を吹く状態が続きます。
- 温度を下げると結晶化して固くなる傾向があります。これは、決して砂糖が混ざっているのではなく、ハチミツ本来の性質です。
なかなか真贋を見抜くのは難しいですが、極端に安いハチミツには注意した方が良いです。
ハチミツの美容効果
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- 天然の保湿剤 ハチミツ
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肌のトラブルを解消するためのクリームや保湿剤といった商品が世の中にはたくさんありますが、こういった化学薬品は長期的にみて逆に肌を傷めてしまう場合もあり、実は危険なのです。
そんな化学薬品よりも安全で、しかも安価。
化学薬品と違って、毒性や副作用がなく効果も期待できる天然の保湿剤、それこそがハチミツです!
- 肌トラブルの味方!
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ハチミツにはビタミンB群やナイアシン、鉄分などが、豊富に含まれており、肌トラブルを抑える働きがあります。
吸水性と浸透性が高いため、潤い効果も抜群!肌の内部まで潤いを与えてくれます。
殺菌作用があるので、ニキビなどの吹き出物の原因となる悪玉菌の繁殖も抑えてくれます。
石鹸やボディーソープにハチミツを垂らして使うと、効果的です。
- 昔から伝わるハチミツの美容効果
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世界三大美女の筆頭にあげられるエジプト女王のクレオパトラは「肌を美しくするためにハチミツを塗っていた」という伝説が残っています。
彼女は、ハチミツを肌や髪などにつけたり、料理や飲物に入れて口にしていたそうです。
古代ローマ帝国の皇帝ネロの妻ポッパエアは、脂肪・ハチミツ・穀物の粉・パンなどをすりつぶしてパックを作り、ロバの乳で洗い流していたと伝えられます。彼女は、ハチミツとロバの乳を混ぜたローションも使用していたそうです。
古代の高貴な女性は美容のためにハチミツを利用していたみたいですね。
おいしく保存するために
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- おいしく保存するために
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ハチミツの大敵は「直射日光」と「湿度」です。
直射日光にあたる場所に置いておくと、味が変質してしまうので注意してください。
しっかりと容器のフタを閉め、戸棚の中など、暗いところに保存しましょう。
最適の温度は18~24℃です。
低い温度だと、ハチミツは白く結晶化して固まってしまいます。
結晶が起こるのは5~14℃くらいのようです。
結晶化しても、ハチミツの品質に問題はありません。これはハチミツに混ざっている花粉を核として、ブドウ糖が固まったものです。
また、パンくずや水滴がハチミツの中に混入してしまうとそこからカビが発生します。パンにハチミツを塗る場合は、パンに触れたスプーンでハチミツをすくわないように注意してください。
- ハチミツの賞味期限
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日本産のハチミツは水分が多いので、約2年くらいがおいしく食べられる期間です。
ハチミツの種類などによって、風味が落ちる期限が違うので、賞味期限は生産者の個々の判断で設定されています。
賞味期限を過ぎたハチミツを食べても問題はありません。風味が落ちるだけです。
人工甘味料や水飴などで水増しされたハチミツでない限り、保存しておいて腐ることはありません。
例え、20年経っても食べられる優れた天然の保存食です。
- スプーンにハチミツをくっつけない方法
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ハチミツは、とろとろネバネバな特性を持っています。
計量してもスプーンや計量カップにくっついちゃって、きちんと測れない!ってこともありますよね。
そこで、スプーンや計量カップをお湯で濡らしてから使ってみてください。
ハチミツがキレイに取れちゃうハズです。
是非、参考にしてくださいね。
ハチミツの雑学
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- ハチミツはどうして甘いのか?
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ハチミツの甘さは、なんと砂糖とほぼ同等です。
この秘密はハチミツに含まれる糖分が、他の甘味の効いた食べ物とは比べ物にならない程の種類があることにあります。数にして、25種類以上の糖分が、ハチミツには含まれているのです。
ハチミツに含まれている糖分は、花の蜜に含まれている物とは異なるものです。
花の蜜を舐めても、ハチミツほどの甘さを感じることはありません。
実はハチミツに含まれる糖分の大半は、ミツバチが収穫した花の蜜を一度体内に収めたミツバチの中で作られたものなのです。
単なる花の蜜の集合体ではなく、ミツバチによって手の加えられた食品です。
- ミツバチが一生かかって集めるハチミツの量
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ミツバチは巣と花を1日に10回以上往復して蜜を集めます。
一匹のミツバチ1回に運ぶ蜜の量はおよそ40㎎、そして一生で集められる蜜の量は、
わずかティースプーン1杯(4~6g)なのです。
実際には一生をかけて10グラムほどの蜜を集めているのですが、その蜜の半分以上は水分のため巣の中で水分を飛ばし濃縮させるため、最終的に出来上がったものは4~6グラムになってしまうのです。